家づくり

注文住宅のキッチンの後悔しない決め方は?おしゃれなアイデアも紹介

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この記事では、注文住宅におけるキッチンの後悔しない決め方について解説します。

注文住宅のキッチンを決める場合、家事動線を考慮することが重要です。自分の料理スタイルから、使いやすいキッチンを選びましょう。

また、収納の量や配置については、入念に考える必要があります。実際に使ったときに、不便を感じないようにしましょう。

この記事では、注文住宅のキッチンの後悔しない決め方を解説します。合わせて、おしゃれなアイデア事例についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

【この記事でわかること】
● 注文住宅のキッチンで失敗しがちなポイント
● 注文住宅のキッチンで後悔しない決め方
● 注文住宅のキッチンのおしゃれなアイデア

注文住宅におけるキッチンの主な種類とは?

ここでは、注文住宅におけるキッチンの主な種類について解説します。

  • 対面キッチン
  • 壁付けキッチン
  • 独立キッチン

上記3点について、順番に解説します。

対面キッチン

キッチンがリビング・ダイニングと向かい合う形で設置されるレイアウトです。最近の住宅では特に人気があります。

分類詳細
ペニンシュラキッチン壁や柱に片側が接しているキッチンカウンター。残りはオープン。
アイランドキッチン完全に独立したキッチンカウンターが配置され、360度どこからでもアクセス可能。
フラット対面キッチンキッチンカウンターの高さがリビングと同じで、遮るものがない。

最近では、どこからでもアクセスがしやすいアイランドキッチンが人気です。

壁付けキッチン

キッチンが壁に沿って配置され、調理や片付けが一方向に集中するレイアウトです。昔ながらの日本の家屋でも多く見られる形式です。

分類詳細
一列型調理台、コンロ、シンクが一列に並ぶシンプルな配置。
L字型シンクとコンロがL字に配置され、短い動線で作業が可能。
U字型キッチンがU字型に囲まれ、調理スペースが広く取れる。
G字型U字型の一部にカウンターや仕切りを設けた配置。

壁付けキッチンの分類は、上記の4つです。自身の好みのスタイルを選びましょう。

独立キッチン

独立キッチンは、キッチンが独立した部屋として設計され、他の生活空間と分離されています。

分類詳細
クローズドキッチン完全に仕切られた個室型。
セミオープン型壁や仕切りがあるが、一部に窓やカウンターが設けられている。
ユーティリティ併設型洗濯機や収納スペースを併設し、家事動線を統合。

生活空間とキッチンを分けたい場合には、非常におすすめです。

注文住宅のキッチンで失敗しがちなポイント

ここでは、注文住宅のキッチンで失敗しがちなポイントを解説します。

  • キッチンの高さ・サイズ
  • 通路幅の広さ
  • オプション設備
  • リビングからの見え方
  • キッチンとリビングのコーディネート

順番に見ていきましょう。

キッチンの高さ・サイズ

作業台が高すぎたり低すぎたりして、調理中に腰や肩が疲れることがあります。シンクやコンロの位置が使いにくい場合も考えられます。

一般的には「身長 ÷ 2 + 5cm」が目安です。ただし、家族全員が快適に使えるか確認するのがおすすめです。

必要な収納や調理スペースを明確にし、広さを調整することが理想的といえます。

通路幅の広さ

通路が狭すぎて、複数人でキッチンに立つと動きにくかった失敗事例もあります。

キッチンは、90cm〜120cmを目安に設定するのがおすすめです。通路幅を確保するために、収納を奥行きの浅いものにする工夫も可能です。

オプション設備

最新設備を導入したが、実際には使わないものが多く、コストが無駄になったなどの失敗事例もあります。

対策として、優先順位を決めることが重要です。食器洗い乾燥機やビルトインオーブン、浄水器など、生活に本当に必要なものを選定しましょう。

リビングからの見え方

調理中の生活感が丸見えになり、リビングの雰囲気を損なうという失敗事例もあります。特に、来客時に目立ってしまうことを気にする人は少なくありません。

すぐに片付けられるよう、引き出しや収納スペースを確保するのがおすすめです。 また、同じ素材や色調を使い、リビングと統一感を持たせることも対策の一つです。

キッチンとリビングのコーディネート

キッチンが無機質すぎて、リビングの温かい雰囲気と不一致になることを気にする人もいます。キッチンだけでなく、リビングやダイニングとのつながりを考慮し、間取り全体で調和を取ることがおすすめです。

長期的な視野でライフスタイルの変化に対応可能な設計を心がけましょう。

注文住宅のキッチンで後悔しない決め方

ここからは、注文住宅のキッチンで後悔しない決め方を解説します。

  • 家事動線を考慮する
  • 料理スタイルからキッチンを選ぶ
  • 掃除しやすい素材・デザインにする
  • 収納の量・配置は使い勝手を考慮する

上記の4点について、詳しく解説します。

家事動線を考慮する

キッチン内外の動線がスムーズであれば、日々の家事効率が向上します。

たとえば、シンク、コンロ、冷蔵庫の配置を三角形にすることで、最短距離で作業が可能です。特に、冷蔵庫がリビングやダイニングにも近いと飲み物や食材の取り出しがスムーズです。

また、ゴミ箱の配置は、調理中に手間なくアクセスできる位置が理想的といえます。外に出す動線も考慮し、ゴミ出しの手間を減らします。

料理スタイルからキッチンを選ぶ

家族のライフスタイルに応じて、キッチンのタイプを選ぶことが重要です。

大家族や来客が多い場合は、広い調理スペースと収納力が必要です。ただし、単身や夫婦のみの家庭では、コンパクトで使いやすいキッチンが適します。

子どもと一緒に料理をしたい場合、アイランドキッチンや対面キッチンで、並んで調理ができる環境を整備するのがおすすめです。

掃除しやすい素材・デザインにする

掃除のしやすさは、日々のストレスを軽減し、キッチンを清潔に保つために重要です。

タイルは見た目がおしゃれですが、目地の掃除が困難です。シンプルな形状のキッチンは凹凸が少なく、掃除が楽といえます。

収納の量・配置は使い勝手を考慮する

収納の配置や量が不十分だと、キッチン全体が使いにくくなります。

必要な収納スペースをリストアップし、調理器具や食器の量に応じた設計を心がけましょう。収納が少ないと物が溢れる原因になりますが、多すぎるとデッドスペースが増えてしまいます。

あらかじめ、調理器具の量やゴミ箱の配置など、考えておくことが重要です。

注文住宅のキッチンのおしゃれなアイデア

ここからは、注文住宅のキッチンのおしゃれなアイデアについて、解説します。

  • 料理中もリビング・ダイニングが見渡せるキッチン
  • 充実した収納で使いやすいキッチン
  • 広々と使いやすいコの字型キッチン
  • 食洗機やオーブンをシステムに取り入れるキッチン

上記3点について、具体的に見ていきましょう。

料理中もリビング・ダイニングが見渡せるキッチン

料理中もリビング・ダイニングが見渡せるキッチンは、子どもがいる家庭におすすめです。リビングで遊んでいる子どもを見守りながら、料理をこなせて安心できます。

<【施工例】ほぼ平屋の家(みどり市)>

※出典:ほぼ平屋の家【みどり市】|翼創建

白に統一された美しいキッチンです。ダイニングまで、開放感に溢れたデザインとなっております。家族の姿を確認しながら料理ができる、おすすめの環境です。

充実した収納で使いやすいキッチン

キッチンは、収納を充実させると快適に使用できます。奥まで見渡せる設計で、調理器具や食材の収納に便利です。

重い鍋やフライパンを収納する場合、スライド式の頑丈なタイプが最適です。

<【施工例】センスと個性が光るOnly Oneの暮らし(高崎市)>

※出典:センスと個性が光るOnly Oneの暮らし【高崎市】|翼創建

統一感のあるキッチンで、空間全体がスタイリッシュに見えます。通路も広く、複数人で作業する場合も窮屈に感じません。

広々と使いやすいコの字型キッチン

コの字型キッチンは、主にシンク、コンロ、作業台が3方向を囲むように配置されたレイアウトのキッチンです。

コの字型キッチンは動線が短く、収納・調理スペースも確保しやすいので非常に使い勝手が良い構造です。

特に広いスペースがある住宅や、料理を効率的に行いたい家庭に人気があります。

<【施工例】プライバシーを気にせず豊かに暮らす平屋(伊勢崎市)>

※出典:プライバシーを気にせず豊かに暮らす平屋【伊勢崎市】|翼創建

シンプルなデザインで、広々としていて使いやすいのが特徴的なキッチンです。リビングも広く見渡せるので、家族の様子を確認しながら料理ができるでしょう。

食洗機やオーブンをシステムに取り入れたキッチン

食洗機やオーブンをキッチンに取り入れると、キッチンでの作業が効率的になるだけでなく、節約になるケースもあります。

食洗機は、食器を自動的に洗浄する機械で、手洗いよりも作業が時短になります。溜めた水やお湯を循環させて洗浄するため、手洗いと比べて節水につながる点も大きなメリットです。

オーブンは焼き菓子やパンなど、さまざまな料理に適している便利なアイテムです。

<【施工例】木の温もりを感じる家(前橋市)>

※出典:木の温もりを感じる家【前橋市】|翼創建

ミーレの大容量食洗機をシステムキッチンに取り入れており、非常に効率的に作業ができます。広々としたデザインで、複数人での作業も簡単です。

<【施工例】こだわりの詰まった3世帯住宅(高崎市)>

※出典:こだわりの詰まった3世帯住宅【高崎市】|翼創建

ミーレのオーブンを壁に設置し、統一感のあるデザインを取り入れています。おしゃれなデザインだけでなく、使いやすさにもこだわったキッチンです。

注文住宅のキッチンに関するよくある質問

最後に、注文住宅のキッチンに関するよくある質問を紹介します。

  • 注文住宅のキッチンをおしゃれに仕上げるコツは?
  • 注文住宅のキッチンはどの種類が人気?
  • 注文住宅のキッチンを選べないときはどうすればいい?

疑問の解消にお役立てください。

注文住宅のキッチンをおしゃれに仕上げるコツは?

リビングやダイニングの色調と合わせると統一感が生まれ、おしゃれに見えます。

また、見せる収納を取り入れることも考えられます。イヤーラックやマグネットツールを取り入れて、機能性とおしゃれさを両立することも可能です。

コンセントやコードが目立たない設計にすることで、洗練された印象にすることもできます。

注文住宅のキッチンはどの種類が人気?

一般的に、ペニンシュラ型とアイランド型のキッチンが人気な傾向にあります。

家族やゲストとのコミュニケーションが取りやすく、リビングやダイニングとつながりがあり、一体感を創出できます。

ペニンシュラ型は比較的スペースを取らないため、限られた広さでも設置が可能です。アイランド型は広いスペースを活用し、開放感を求める方に人気です。

注文住宅のキッチンを選べないときはどうすればいい?

ショールームを訪れるのがおすすめです。

実際に立ってみて、キッチンの高さや動線を体験しましょう。各メーカーの特徴や設備を確認して、具体的なイメージを掴むことが重要です。

注文住宅のキッチンは使い勝手とデザインを重視しよう

この記事では、注文住宅のキッチンの後悔しない決め方について解説しました。

注文住宅のキッチンは、生活動線を考慮しておくことが重要です。また、リビングからの見え方や収納の量も考慮に入れておきましょう。

おしゃれに仕上げるためには、色調に気をつけることがおすすめです。統一感のあるデザインは、今回解説した施工事例を参考にしてください。

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