家づくり

平屋で広いリビングをつくるポイント7選!メリット・デメリットも解説

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この記事では、平屋で広いリビングをつくるポイント7選を紹介します。

平屋は1階部分のみで構成された住宅です。すべての部屋がワンフロアに配置されているため、リビングやキッチン、浴室、寝室などの部屋を平面で行き来できるのが大きな特徴です。

平屋の家づくりで、リビングを広く見せるためにはどうすればいいのか悩んでいる人は少なくありません。

この記事では、平屋で広いリビングをつくることのメリット・デメリットも解説していきます。平屋で広さを感じるリビングのつくり方を知りたい人はぜひ最後までお読みください。

【この記事でわかること】
平屋におけるリビングの広さの目安
平屋で広いリビングをつくる際のポイント7選
平屋で広いリビングにするメリット・デメリット

平屋におけるリビングの広さの目安

ここでは、平屋におけるリビング(LDK)の広さの目安について、2つに分けて解説していきます。ただし、広さの目安は家族構成やライフスタイルなどによって異なることに注意してください。

  • 最低限必要な広さは15畳
  • 理想の広さは20畳以上

順番に見ていきましょう。

最低限必要な広さは15畳

平屋のリビング(LDK)で最低限必要な広さは15畳とされています。家族が集まり、日常生活を快適に過ごすために必要なスペースです。

15畳あれば、リビング家具やテレビなど、必要な家具を配置しても十分な余裕があるでしょう。大きなソファセットやダイニングテーブルを置いても窮屈になりにくく、家族全員がリラックスできる空間を確保できます。

理想の広さは20畳以上

理想的なリビング(LDK)の広さは20畳とされています。20畳の広さがあれば、さらに開放感が増し、ゆったりとした空間になります。特に大きな家具を配置したり、家族や友人を招いての集まりを楽しんだりする上でも十分な広さでしょう。

また、大きな窓を設置することで自然光をたっぷりと取り入れ、より広々と感じるリビングを実現できます​。

夫婦2人暮らしや子供が1人いる家庭では20畳の広さが目安ですが、子供が2人以上いる場合や2世帯住宅である場合は25畳のリビングでも良いでしょう。

平屋で広いリビングをつくる際のポイント7選

ここでは、平屋で広いリビングをつくる際のポイントを7つ紹介します。

  • 仕切りを減らして一体感のあるLDKにする
  • 家具・家電の配置や大きさを考慮する
  • 天井を高くしてロフトや吹き抜けを設ける
  • 天窓を活用して明るいリビングにする
  • 生活動線の効率を高める工夫を施す
  • 適度な大きさの収納で生活感を隠す
  • アウトドアリビングで外構とのつながりを持たせる

順番に見ていきましょう。

仕切りを減らして一体感のあるLDKにする

平屋のリビングを広く感じさせるためには、仕切りを減らし、リビング・ダイニング・キッチン(LDK)を一体化させることが重要です。仕切りを減らすことで、視覚的な広がりが生まれ、開放感が増します。

一体感のあるLDKにするポイントは以下の通りです。

  • LDKが1つの大きな空間としてつながるレイアウトにする
  • 家具の配置を工夫する
  • フローリングを統一する
  • 照明を工夫する

ソファやテーブルなどの家具を上手に配置することで、仕切りを使わずに空間を自然に分けられます。家具の配置を工夫することで、仕切りがなくても各エリアの役割が明確になるでしょう。

また、リビング・ダイニング・キッチンで床材を統一することで、一体感がさらに高まります。異なる床材を使用すると、空間が分断されて感じられるでしょう。

さらに、エリアごとに異なる照明を設置することで、空間をゾーニングしながらも一体感を保てます。例えば、リビングには柔らかい照明を、ダイニングには明るい照明を設置するのがおすすめです。

家具・家電の配置や大きさを考慮する

リビングを広く感じさせるためには、家具や家電の配置や大きさも重要なポイントです。過剰に大きな家具や不適切な配置は、せっかくの広い空間を狭く感じさせてしまうことがあります。

家具・家電の配置や大きさのポイントとして、以下が挙げられます。

  • 必要なサイズの家具を必要な数だけ選ぶ
  • 多機能家具を活用する
  • 壁掛けテレビを設置する
  • 収納スペースを工夫する

ソファベッドや収納付きのテーブルなど、多機能な家具を選ぶことで、空間を有効に活用できます。また、テレビを壁に掛けることで、床面積を節約しリビングを広く使えるでしょう。

さらに、家電を収納できるスペースを確保し、見た目をすっきりさせるのも広く見せるコツです。例えば、キッチン家電をビルトインタイプにすることで、カウンタースペースを広く保てるでしょう。

天井を高くしてロフトや吹き抜けを設ける

平屋のリビングでは、天井を高くすることで開放感が生まれ、空間が広く感じられるでしょう。

またロフトを設けることで、収納スペースや子供の遊び場として利用でき、リビング自体の床面積を広く保てます。天井も高くなるため、開放感がさらに増すでしょう。

吹き抜けを設置すると、空間に広がりが生まれるほか、光や風を効果的に取り込んで開放感が高まります。

天窓を活用して明るいリビングにする

平屋のリビングにおいて、自然光を取り入れることも重要です。天窓を設置することで、室内に自然光をたっぷりと取り込み、明るく快適な空間をつくれます。

また天窓を開けることで、空気の流れが改善され、換気効率が高まります。室内の空気が新鮮に保たれることで、快適さを感じられるでしょう。

天窓はリビングの中心部に設置するのがおすすめです。天窓をリビングの中心部に設置すれば、部屋全体に光を均等に行き渡らせることが可能です。また、壁の高い位置に窓を設置することで、プライバシーを保ちながら光を取り入れられます。

生活動線の効率を高める工夫を施す

平屋のリビングでは、生活動線を効率的に設計することが重要です。動線がスムーズであるほど、家の中での移動が楽になり、日常生活が快適になります。

家具・家電の配置は、家族が自然に集まれるように配置し、通路を確保することが大切です。例えば、ソファとテレビの間に広いスペースをつくれば、家族全員が集まりやすくなります。

また、リビングから各部屋へ直接アクセスできるように扉や廊下を配置することで、無駄な動きを減らしつつも、生活動線がシンプルになります。

適度な大きさの収納で生活感を隠す

リビングを広く保つためには、適度な大きさの収納スペースを設け、生活感を隠すことが重要です。収納が十分でないと、物が散乱して部屋が狭く感じてしまいます。

収納のコツは以下の通りです。

  • ビルトイン収納を採用する
  • リビングの一角にクローゼットや収納棚を設ける
  • 見せる収納と隠す収納を使い分ける

壁の一部を収納スペースとして活用するビルトイン収納は、見た目がすっきりし、リビングを広く見せる効果があります。例えば、テレビ台をビルトインにすることで、リビングの床面積を保てるメリットがあります。

リビングの一角にクローゼットや収納棚を設けることで、毎日使用する物を簡単にしまうことが可能です。リビングに物が散乱することが少なくなり、清潔感も保てます。

また、見せる収納はデザイン性のある物を飾るためのスペースとして活用し、隠す収納は生活感のある物を収納するために利用するのもおすすめです。リビングを美しく保ちながら実用性も高められます。

アウトドアリビングで外構とのつながりを持たせる

アウトドアリビングを取り入れることで、室内と外構がつながり、リビングをさらに広く感じさせられます。アウトドアリビングの取り入れ方として、以下が挙げられます。

  • テラスやウッドデッキを設置する
  • ガーデン家具を活用する
  • 自然素材を利用する

リビングに隣接するテラスやウッドデッキを設置し、大きなガラス扉で繋げることで、屋内外の一体感を演出できます​。また、屋外用の快適な家具を配置しリビングの延長として使用することで、家族や来客がリラックスできる空間をつくれます。

さらに、木材や石材などの自然素材を使った外構デザインにすれば、室内外がバランス良く調和し、より一体感のある空間が生まれます​。

平屋で広いリビングにするメリット

ここでは、平屋で広いリビングにするメリットを3つ解説していきます。

  • 開放感があり明るく感じられる
  • 家族構成・生活スタイルの変化に対応しやすい
  • 生活動線がスムーズになる

順番に詳しく見ていきましょう。

開放感があり明るく感じられる

広いリビングは開放感があり、部屋全体が明るく感じられる点がメリットです。

広々とした空間に自然光を多く取り入れることで、日中は照明を使用しなくても十分な明るさを確保できます。大きな窓やガラスドアを設置すれば、外の景色を取り込みつつ開放的な雰囲気を演出できるでしょう。

開放感のある明るいリビングは、家族がリラックスして過ごせる心地良い空間になります。また、広いリビングは視覚的にも広がりを感じられ、圧迫感が軽減されるでしょう​。

家族構成・生活スタイルの変化に対応しやすい

広いリビングは、家族構成や生活スタイルの変化に柔軟に対応できます。例えば、同居する家族が増えたり子供が成長したりしても、広いリビングであればスペースの使い方を工夫することで快適に過ごせるでしょう。

広いリビングであれば、リビング以外にも子供の遊び場やホームオフィスとして利用でき、用途に応じて柔軟に使えます。

また、家族の成長やライフスタイルの変化に合わせて家具の配置やインテリアを変えることで、常に快適な空間を維持できる点も魅力です。

生活動線がスムーズになる

広いリビングは、家の中での生活動線をスムーズにできる点がメリットです。動線が効率的であれば、家事や部屋の移動が楽になり、家族全員が快適に過ごせます。

また、動線がシンプルでわかりやすいリビングは、小さな子供や高齢者にとって安全性が高いといえます。障害物が少なく視界が広がるため、転倒や衝突のリスクが減少するでしょう。

さらに動線がスムーズであれば、家族が自然に集まりやすくなり、リビングが家族の憩いの場として機能します。家族のコミュニケーションが増え、関係が良くなることが期待できます。

平屋で広いリビングにするデメリット

ここでは、平屋で広いリビングにするデメリットを紹介します。

  • 冷暖房効率が悪くなりやすい
  • 掃除・片付けの手間がかかる

順番に見ていきましょう。

冷暖房効率が悪くなりやすい

広いリビングは開放感がある一方で、空気が循環しにくいため冷暖房効率が低下しやすいデメリットがあります。

特に、天井が高い場合、暖気が上部に溜まりやすく、足元が冷えやすいでしょう。広いリビングを快適な温度に保つためには、冷暖房機器を長時間稼働させる必要があり、エネルギー消費量が増加します。電気代が高くなるおそれがある点に注意が必要です。

対策として、 床暖房や天井ファンなど、空間全体を効率的に温めたり冷やしたりする機器を導入することで、冷暖房効率を改善できます​。さらに、窓や壁の断熱性を高めることで、外気の影響を減らし、室内の温度を保ちやすくなるでしょう。

掃除・片付けの手間がかかる

広いリビングは開放感があり快適に感じられますが、その分掃除や片付けに手間がかかる点がデメリットです。

広いリビングは掃除する面積が大きいため、掃除機を掛けたり床を拭いたりするのに時間がかかります。家具の数も多くなるため、周りや下を掃除する手間も増えます。

​また、多くの収納スペースがある場合、整理整頓を怠るとすぐに物が散乱します。対策として、脚が高く掃除機が入りやすい家具を選ぶことで、掃除の手間を減らせるでしょう。

収納付きの家具も活用することで、物を1箇所にまとめて整理しやすくなります。

平屋のリビングに関するよくある質問

ここでは、平屋を購入する人がリビングに関して抱きがちな疑問に回答していきます。

  • 平屋がリビングを中心とした間取りが多い理由は?
  • 30畳のリビングはどれくらいの広さ?
  • 平屋のリビングを広く見せる方法は?

順番に見ていきましょう。

平屋がリビングを中心とした間取りが多い理由は?

近年の平屋において、リビングを中心とした間取りが多い理由は、幅広い生活スタイルに対応できるからです。

コロナ禍をきっかけに、リモートワークや室内でできる趣味が普及し、家で過ごす時間が増加しました。リビングはさまざまな用途で利用でき使い勝手が良いため、重きを置いて家づくりを進める人が増加し、リビングを中心とした間取りが増えているといえます。

30畳のリビングはどれくらいの広さ?

一般的なリビングは15〜20畳程度であることが多く、30畳はその約1.5〜2倍の広さです。

30畳あれば、大きなソファセットやダイニングテーブル、ピアノやホームジムなどを設置しても余裕があるでしょう。リビングの一部を子供の遊び場やホームオフィス、趣味のスペースとしても活用でき、家族全員が快適に過ごせるといえます。

平屋のリビングを広く見せる方法は?

平屋のリビングを広く見せるための工夫として、以下が挙げられます。

  • 大きな窓を設置する
  • 明るい色の壁紙・ミラーを使用する
  • リビング・ダイニング・キッチンの仕切りを減らす
  • 家具を壁際に配置し、中央部分を開放的にする

壁や家具に明るい色を使うことで、部屋が広く感じられます。特に白や淡い色は空間を広く見せる効果があります。

また、壁に大きな鏡を設置することで、反射によって部屋が広く見えるでしょう。

さらに、家具を壁際に配置し中央部分を開放的にすることで部屋の広がりを感じられるほか、低めの家具を選ぶことで視界を遮らず、空間が広く見えるでしょう。

平屋のリビングは開放感のある間取りがおすすめ

平屋のリビングは、開放感のある広い間取りがおすすめです。

広いリビングは開放感があり、自然光を多く取り入れられます。大きな窓やガラスドアを設置すれば、室内が明るくなり、家全体が広々と感じられます。

一方で、広いリビングは冷暖房効率が低下しやすく光熱費が高くなるおそれがあるため、設備や断熱性の高い壁などの工夫が重要です。

平屋のリビングで開放感のある間取りを実現するなら、実績の豊富なビルダーに相談することをおすすめします。これまで培ってきた豊富なノウハウを基にしたアドバイスを受けながら家づくりを進められるため、満足するLDK・間取りに仕上がります。

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