
この記事では、注文住宅でおしゃれな寝室作りのポイントを解説します。
寝室は、私たちが家の中で最も多くの時間を過ごすスペースだといえます。快適な睡眠や休息のためには、寝室をおしゃれ、かつ過ごしやすい空間にすることが重要です。
この記事では、注文住宅でおしゃれな寝室を作るためのポイントや注意点を解説します。広さ別のおすすめレイアウトや実際の施工事例もご紹介するので、マイホームを検討している人はぜひこの記事を参考にしてください。
【この記事でわかること】 ●注文住宅でおしゃれな寝室を実現するポイント ●【広さ別】注文住宅の寝室でのおすすめレイアウト ●注文住宅でおしゃれな寝室を実現した施工事例 ●注文住宅の寝室づくりで注意すべきポイント |
注文住宅でおしゃれな寝室を実現するポイント

ここでは、注文住宅でおしゃれな寝室を実現するためのポイントを解説します。
- 収納を十分に確保する
- 間接照明や壁掛け照明を活用する
- 色の組み合わせや素材の質感にこだわる
- アクセントとしてインテリアを加える
上記4つのポイントをそれぞれ見ていきましょう。
収納を十分に確保する
快適な寝室には、モノの散乱を防ぐ収納スペースが欠かせません。例えば、広めの扉付きクローゼットを設置して普段は使わない寝具を収納したり、壁面収納を取り入れて本や小物をしまったりするなど、寝室に設けられる収納スペースはさまざまです。
寝室をどのように使うかによって必要な収納スペースは異なりますが、来客があったときや家族が増えたときに備えて、多めに確保しておくと安心です。
間接照明や壁掛け照明を活用する
間接照明や壁掛け照明を取り入れることによって、寝室の雰囲気が一気におしゃれになります。
ベッドの両サイドにスタンドライトやテーブルランプを置いたり、ベッドの上に壁掛け照明を置いたりすると、おしゃれになるだけでなくベッドで本を読む際にも活用できます。
間接照明は入居した後にも導入できるので、ベッドや寝具の色に合わせて選びましょう。
色の組み合わせや素材の質感にこだわる
壁・床の色の組み合わせや素材の質感によっても、寝室の印象は大きく変わります。
ナチュラルな雰囲気を好む人には、茶系の木目を意識した床に白やアイボリーなどのやわらかい壁がぴったりです。一方、シックで洗練された雰囲気が好きな人には、紺や暗い茶色などの床とグレーの壁の組み合わせが向いています。
インターネット上でさまざまな寝室の施工事例をチェックできるので、リサーチして自分の好みに近いものを参考にすることもおすすめです。
アクセントとしてインテリアを加える
シンプルな寝室で個性を出したいときには、アクセントとなるインテリアを取り入れることがおすすめです。
お気に入りの絵や写真をフレームに入れて飾ったり観葉植物を置いたりするだけでも、部屋のアクセントとなって、よりおしゃれに見えます。また、寝具とは異なる色や素材のクッション・ラグなどを取り入れることも、寝室に個性を加える方法の1つです。
【広さ別】注文住宅の寝室でのおすすめレイアウト

ここでは、注文住宅の寝室でおすすめのレイアウトについて、広さ別に解説します。
- 4.5畳の広さ
- 6畳の広さ
- 8畳の広さ
- 10畳の広さ
順番に見ていきましょう。
4.5畳の広さ
4.5畳の寝室は一見コンパクトに感じられますが、工夫次第では快適でリラックスできる空間に仕上がります。
例えば、ベッドは下部に収納スペースを設けられるものを選べば、冬に使う毛布や夏用の冷感シーツなどをしまっておけます。また、ローテーブルなどの背が低い家具であれば、4.5畳の寝室を広く見せられるでしょう。
照明は壁掛けタイプのものを選べば、空間を有効活用できます。
6畳の広さ
6畳は多くの寝室で採用されている一般的な広さです。
夫婦で寝る場合、ダブルベッドを中央に配置しても左右に少しの余裕は生まれるでしょう。テーブルや間接照明を置いたり、寝る前の作業をするカウンターを設けたりするなどの工夫がおすすめです。
また、6畳の寝室は一人暮らしにもぴったりです。シングルベッドを置いても広いスペースが確保できるので、小さなソファや収納用の棚などを設けて、就寝前に趣味を楽しむスペースとして活用できます。
8畳の広さ
8畳の寝室なら、ゆとりあるスペースと機能的な寝室を実現できます。シングルベッドを2つ配置したりクイーンベッドを設けたりできますが、お子様が小さいうちなら大型のファミリーベッドを置いて家族の寝室にすることも可能です。
また、十分な広さがあれば、ウォーキングクローゼットを設置したり、ベッドの両サイドに照明や収納棚などの家具を置いたりできます。
10畳の広さ
10畳の寝室があれば、キングサイズのベッドを中心に配置しても広々とした余裕が生まれます。ソファやラウンジチェアなどを置いて、リラックスできる環境を作れます。
また、10畳の広さがあれば、ベビーベッドやお子様向けの小さなベッドを設けられるでしょう。子どもの成長に応じて就寝する部屋を調整できるよう、少し余裕がある寝室を作っておくことも1つのポイントです。
注文住宅でおしゃれな寝室を実現した施工事例

ここでは、注文住宅でおしゃれな寝室を実現した施工事例をご紹介します。
- 天蓋のあるアーティスティックな寝室
- 間接照明で広さを感じられる寝室
- 就寝前や起床後に使いやすいニッチのある寝室
上記3つの事例をそれぞれ見ていきましょう。
天蓋のあるアーティスティックな寝室

この施工事例では、天蓋を取り入れてアーティスティックな寝室を作っています。天蓋とは、ベッドの上にフレームやレールなどを取り付けて周りを布で覆ったもののことです。
天蓋があるとデザイン性が高まるだけでなく、冬の寒さを和らげたり虫の侵入を防いだりする効果があります。
ベッド周辺を自分だけの空間にできるため、リラックスして就寝できるでしょう。
天蓋の布にはホワイトやベージュなどのやわらかい色を使うことで、やさしい雰囲気を楽しめます。レース素材を組み合わせても、おしゃれな仕上がりになるでしょう。
間接照明で広さを感じられる寝室

この施工事例では、寝室の天井付近に間接照明を設けて部屋全体をやさしく、広く見せています。壁や天井が白く光を反射しているため、空間全体が広く感じられるでしょう。
埋め込み式の間接照明なら、照明器具が目立たずに設置するスペースも省けます。調光機能を加えれば、リモコンなどを使って好きな明るさや色味の照明を楽しめます。
就寝前や起床後に使いやすいニッチのある寝室

※参照:プライベートな中庭のある平屋の家【伊勢崎市】丨翼創建
この施工事例では、寝室に設けられたニッチやプライベートな中庭の空間がポイントです。
ニッチとは、ベッド上部の壁に設けられた収納スペースのことです。収納力が極めて高い訳ではありませんが、季節の小物を飾ったり就寝前に読む本を置いたりできます。
また、中庭と寝室が隣り合う間取りを採用しています。朝は中庭から入ってくる光で目覚められるので、プライバシーを確保しながら自然光で目覚めたいという人におすすめの間取りです。
注文住宅の寝室づくりで注意すべきポイント

ここでは、注文住宅の寝室づくりにおける以下5つの注意点を見ていきましょう。
- 窓や壁の断熱性を高める
- リビングと距離を取り騒音のストレスを防ぐ
- 窓はベッドとの位置関係を考慮する
- 外から見えにくい工夫を行う
- コンセントは使いやすい位置に必要な数を配置する
1つずつ解説します。
窓や壁の断熱性を高める
寝室は1日の中で多くの時間を過ごす場所だといえるので、快適な温度を保つことが大切です。
二重ガラスを取り入れて窓から入り込む冷気を遮断したり、性能が高い断熱材を壁の中に入れて外気が入る量を抑えたりするなど、窓や壁の断熱性を高める工夫を実施しましょう。夏は涼しく冬は暖かい寝室になれば、エアコンの効率も上がり冷暖房費の削減にも繋がります。
リビングと距離を取り騒音のストレスを防ぐ
リラックスできる環境にするため、寝室はなるべく静かな空間にすることが大切です。リビングやキッチンに家族がいるときに就寝する場合、ある程度の距離がある間取りであれば音を気にせずに寝室で過ごせます。
リビングやキッチンから寝室を離すことが難しい場合、音効果のあるドアや壁を使うことで家族の会話や家電の音が聞こえにくくなるでしょう。
窓はベッドとの位置関係を考慮する
ベッドのすぐ横に窓があると、明るくなった時間に日光が入ってくるため、早い時間でも目が覚めてしまうおそれがあります。また、外からの視線や話し声などが気になり、なかなか眠れないというケースも考えられます。
寝室のレイアウトを考える際には、なるべく窓からベッドが見えないようにしましょう。どうしても窓とベッドの距離が近くなってしまう場合は、遮光カーテンやブラインドなどを設置して窓から入る光の量を調整することがおすすめです。
外から見えにくい工夫を行う
寝室はプライベートな空間であるため、外からの視線が気にならない設計が必要です。
窓を高い位置に配置したり、寝室の外に目隠しとなる植栽を置いたりして、外部からの視線を遮ります。また、曇りガラスやフィルムを使えば、自然光を部屋に取り入れながらプライバシーを確保することが可能です。
コンセントは使いやすい位置に必要な数を配置する
寝室では、スマートフォンを充電したり、照明や加湿器を使用したりするなど、多くの電化製品を使用するでしょう。ベッドサイドの両側で使えるコンセントを設ければ充電やライトの使用がスムーズになり、テーブルの近くにコンセントがあれば加湿器を使いたいときに便利です。
寝室で過ごす具体的なイメージを持ちながら、コンセントの数や配置場所を事前に計画しておくことが大切です。
注文住宅の寝室に関するよくある質問

ここでは、注文住宅の寝室に関するよくある質問に回答します。
- 寝室で寝るだけの場合の広さはどのくらい?
- 夫婦二人の主寝室におすすめの広さは?
- 寝室はどの方角が良い?
疑問の解消にお役立てください。
寝室で寝るだけの場合の広さはどのくらい?
寝室に睡眠以外の目的がない場合、4.5〜6畳程度の広さが一般的です。
一人暮らしの場合、4.5畳の寝室にシングルベッドを1台置けば、最低限の動線を確保できます。6畳の寝室では、ベッドの他にサイドテーブルや簡単な収納家具を置けるほか、2人暮らしであればダブルベッドなどを置けるでしょう。
収納スペースをクローゼットなどにまとめて部屋を広く使えるようにしたり、照明や色の工夫で視覚的に広く見せたりすることもおすすめです。
夫婦二人の主寝室におすすめの広さは?
夫婦で使用する主寝室は、8畳以上の広さがあると快適に過ごせます。8畳の寝室なら、ダブルベッドやクイーンサイズのベッドを置いても十分なスペースがあり、サイドテーブルや収納家具の配置が可能です。
さらに余裕を持たせたい場合、10畳以上の寝室にすれば、ソファやチェストなどのリラックススペースを設けられます。
寝室はどの方角が良い?
寝室の方角は生活スタイルや地域の気候によって異なりますが、一般的には以下の3つがおすすめです。
方角 | 特徴 |
北 | 日差しが穏やかで温度変化が少ないため、エアコンの使用量を抑えたい人に向いている |
南 | 朝日が入りやすく早起きしたい人に向いている |
東 | 日中も日差しが入りやすく明るいため、昼に寝室で作業をしたい人に向いている |
ご自身のライフスタイルに応じて選びましょう。
注文住宅の寝室はおしゃれさと使い勝手を考慮して計画しよう

この記事では、注文住宅の寝室をおしゃれにするポイントについて解説しました。
寝室は1日の中で多くの時間を過ごすスペースであり、快適に過ごせるための工夫が必要です。この記事で紹介した広さ別のおすすめレイアウトや実際の事例を参考に、ご自身の好みに合う寝室を実現しましょう。
また、おしゃれに見せるだけでなく、断熱性やプライバシー、利便性なども配慮することが大切です。レイアウトを考える際には、窓とベッドの位置やコンセントの配置も意識しましょう。