家づくり

新築の間接照明で後悔しないコツは?リビングや寝室などの場所ごとに解説

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この記事では、新築の間接照明で後悔しないコツについて解説します。

新築住宅を建てる際、間接照明を取り入れることで室内の雰囲気を大きく変えられます。柔らかい光が部屋全体を包み込んで、落ち着きのある空間や高級感を演出できるため、多くの人が採用を検討しています。

しかし、適切な箇所に設計をしなければ、「光源が丸見えになってしまった」「暗すぎて使いにくい」などの失敗につながるでしょう。

この記事では、新築の間接照明で後悔しないコツについて、リビングや寝室などの場所ごとに解説します。新築の間接照明を導入したいと考えている人はぜひ最後までお読みください。

【この記事でわかること】
【場所別】新築の間接照明で後悔しないコツ
新築の間接照明でよくある失敗事例
新築に間接照明を取り入れた実例

そもそも間接照明とは?

間接照明とは、光源を直接見せずに天井や壁、床などに光を反射させて空間を照らす方法です。

部屋全体が柔らかな光で包まれて、落ち着いた雰囲気の部屋に仕上がります。リビングの天井に間接照明を設置すると、天井が高く感じられ、空間に広がりが生まれます。

続いて、新築に間接照明を取り入れるメリットをより詳しく解説します。

新築に間接照明を取り入れるメリット

新築住宅の設計段階で間接照明を取り入れると、以下のメリットが得られるでしょう。

  • 空間の広がりと高級感を演出できる
  • リラックスできる空間になる
  • デザイン性が高まる

天井や壁を照らすことで、部屋が広く感じられ、高級感のある雰囲気を作り出せます。

柔らかな光で心地よい空間になり、リラックス効果も感じられるでしょう。特に、寝室に間接照明を設置することで、就寝前のひとときがより快適になります。

間接照明はデザインの一部として、部屋のアクセントにもなります。例えば、玄関の正面壁に間接照明を設置すると、第一印象から来客に良い印象を与えられるでしょう。

【場所別】新築の間接照明で後悔しないコツ

ここでは、新築の間接照明で後悔しないコツについて場所別に解説します。

  • リビングの間接照明
  • ダイニングの間接照明
  • 寝室の間接照明
  • 玄関の間接照明
  • 吹き抜けの間接照明
  • お風呂の間接照明
  • トイレの間接照明

順番に詳しく見ていきましょう。

リビングの間接照明

リビングには天井や壁を照らす間接照明を設置することで、部屋全体に柔らかな光が広がり、落ち着いた雰囲気を演出可能です。

例えば、天井の周囲に照明を仕込む「コーブ照明」を採用すると、天井が高く感じられ、開放的な空間になります。また、テレビ背面の壁に間接照明を配置すると、画面との明暗差が減り、目の疲れを軽減する効果も期待できます。

ダイニングの間接照明

ダイニングでは、食事を美味しく見せるなどの快適な空間を作ることが重要です。照明は、テーブルの配置を踏まえて種類や場所を考えることをおすすめします。

テーブルの上方にペンダントライトを設置し、テーブル全体を均一に照らすことで、料理が美しく見えるでしょう。

この際、ライトの高さはテーブルから60〜80cm程度が目安です。壁面に間接照明を取り入れることで、空間に奥行きが生まれ、より落ち着いた雰囲気を演出できます。

寝室の間接照明

寝室は、リラックスと休息の場になるように間接照明を配置することが大切です。

ベッドのヘッドボード上部や側面に間接照明を配置することで、柔らかな光が広がり、安らぎの空間を作り出せるでしょう。

例えば、ヘッドボードの上部に照明を仕込むと、読書時の手元を優しく照らし、就寝前のリラックスタイムを快適に過ごせます。

また、足元にフットライトを設置すると夜間の移動時にも安全です。

玄関の間接照明

玄関は家の第一印象を決める場所で、温かみや高級感を感じてもらえるような空間に仕上げることが大切です。

例えば、玄関ホールの壁面に間接照明を設置すると空間に奥行きが生まれ、広がりを感じさせます。また、足元を照らす照明を取り入れることで、夜間でも安全に移動できます。

吹き抜けの間接照明

吹き抜け空間は天井が高いため、床まで光が届きにくいといえます。壁面にも間接照明を設置することで、空間全体に柔らかな光が行き届くだけでなく、開放感が強まります。

例えば、天井の梁に沿って照明を設置すると、構造の美しさを引き立てつつ、空間全体を明るく演出できます。

また、壁面を下から上に照らすことで、視覚的な広がりを感じさせられるでしょう。

お風呂の間接照明

浴室に間接照明を取り入れることで、リラックスできる雰囲気を作り出せます。天井や壁面に照明を仕込むことで直接的な光を避け、柔らかな灯りでバスタイムを演出可能です。

例えば、浴槽の縁下に照明を配置すると、湯面がほのかに光りリラックス効果が高まります。ただし、水回りの照明は防水性や安全性に十分に配慮しなければなりません。

トイレの間接照明

トイレに間接照明を導入することで、狭い空間でも落ち着いた雰囲気を作ることが可能です。

例えば、手洗いカウンターの下部や背面に照明を配置すると、柔らかな光が広がり、リラックスできる空間になります。

また、夜間にトイレを利用するときにも強い光を避けることで、目への刺激を抑えて睡眠への影響を減らせます。

新築の間接照明でよくある失敗事例

新築住宅に間接照明を取り入れる際、適切な計画を立てないと、思わぬ失敗を招くことがあります。以下に、よくある失敗事例とその対策を具体的に解説します。

  • 光源が丸見えになっていた
  • 家具・家電の近くに設置してしまった
  • ワークスペースに設置したら暗かった

順番に見ていきましょう。

光源が丸見えになっていた

壁に設置した間接照明の光源が十分に隠れておらず、ソファーから照明が見えてしまったという失敗事例も少なくありません。

照明として使われているLEDが直接見えると、快適な明るさにしてくれる間接照明の魅力が減少してしまいます。

光源が丸見えになる原因として、照明器具を隠す造作部分(あご)の設計が不十分であることが考えられます。

光源が直接見えないようにあごの高さや角度を適切に設計したり、光を適切に拡散させる素材を使用して光源の映り込みを防いだりするのがおすすめです。

家具・家電の近くに設置してしまった

間接照明の近くにエアコンや家具、掛け時計などを配置しなければならなくなり、見栄えが悪くなったという失敗事例もあります。

間接照明の光が家具や家電に直接当たると、意図しない影や反射が生じて魅力が半減してしまいます。

対策として、家具や家電の配置を計画する際は、間接照明の光が当たる範囲を考慮することが大切です。

また、家具や家電の模様替えのことも想定して、可動式などの利用しやすい照明を選ぶのも選択肢の1つです。

ワークスペースに設置したら暗かった

間接照明の失敗事例として、ワークスペースに設置したが、手元が暗く作業しづらかった事例もあります。

間接照明のみでは十分な明るさが確保できず、作業に適した照度を得ることは難しいでしょう。

対策として、デスクライトなどの直接照明を追加し、手元を明るく照らす工夫が挙げられます。

また、光源の配置や家具との関係、必要な明るさを考慮した上で照明計画を立ててください。

新築に間接照明を取り入れた実例

ここでは、翼創建が実現した新築に間接照明を取り入れた施工事例を3つ紹介します。

  • 間接照明で落ち着いた空間を演出
  • グレイリッシュな外観と間接照明が夜の雰囲気を演出
  • 昼間と夜で対照的な雰囲気を演出

マイホームに間接照明を設置する際の参考にしてください。

間接照明で落ち着いた空間を演出

間接照明を導入して、落ち着いた空間を演出できるように工夫した施工事例を紹介します。

※出典:群馬県伊勢崎市 T様|翼創建

リビングの天井やテレビ裏、壁面に効果的に間接照明を設けることで、落ち着いた空間に仕上がりました。

日光が入る昼間と、間接照明が生きる夜間で大きく印象が異なるリビングが特徴です。夜には灯りを落として、夫婦で晩酌を楽しむのにぴったりです。

グレイリッシュな外観と間接照明が夜の雰囲気を演出

グレイリッシュな外観と間接照明で、夜に落ち着いた雰囲気を演出した事例もあります。

※出典:吹き抜けのあるグレイッシュな家【邑楽郡邑楽町】|翼創建

テレビ裏のグレーな壁面と、その側の白色の壁面に当たった間接照明がおしゃれな空間を演出してくれます。

また、洗面台の上部に設置した間接照明も、手を洗うときの手元を明るく照らします。

昼間と夜で対照的な雰囲気を演出

間接照明の取り入れ方次第で、昼間と夜で対照的な雰囲気を演出することが可能です。

※出典:自然に溶け込む、ミーレのある暮らし【前橋市】|翼創建

この事例では、LDKの天井の外周に間接照明を設置しています。

大きな窓から生み出される昼間の開放感とは対照的に、夜は間接照明とペンダント照明の灯りで落ち着いた空間になりました。

プロジェクターと間接照明を併用することで、おしゃれな雰囲気で映画鑑賞などを楽しめます。

新築の間接照明に関するよくある質問

ここでは、新築の間接照明に関するよくある質問に回答します。

  • 新築に間接照明はいらない?
  • 間接照明だけで過ごすのはあり?
  • 間接照明の費用相場はいくら?

疑問の解消にお役立てください。

新築に間接照明はいらない?

間接照明の設置には一定のコストや手間がかかるので、導入自体は必須ではありません。

ただし、間接照明を取り入れることで空間に柔らかさや奥行きが生まれるため、必要性や予算と相談しながら検討することが大切です。

間接照明だけで過ごすのはあり?

間接照明のみで過ごすことは可能です。ただし、場所や用途によっては十分な明るさを確保できない場合があります。

例えば、読書や料理など手元の明るさが必要な作業を行う場所では、直接照明と組み合わせることで、機能性と雰囲気の両立が図れます。リビングや寝室などリラックスを目的とした空間では、間接照明をメインとし、必要に応じて補助的な照明を追加するのがおすすめです。

間接照明の費用相場はいくら?

一般的に、天井や壁に組み込むタイプの間接照明を新築時に導入する場合、数万円から十数万円程度の追加費用がかかります。

ただし、間接照明の費用は設置場所や使用する照明器具、工事内容などによって異なります。

後付けで設置する場合は、工事の難易度や既存の構造によって費用が増加する可能性があるでしょう。具体的な金額は、ビルダーに相談して見積もりを取ることをおすすめします。

新築の間接照明で落ち着いた雰囲気を演出しよう

新築住宅に間接照明を取り入れることで、落ち着いた雰囲気や高級感を演出できます。

しかし、適切な計画を立てなければ光源が丸見えになったり、暗すぎて使いづらかったりといった失敗につながるおそれがあります。

間接照明を活用する際は、設置場所ごとの特徴を理解し、家具や家電とのバランスを考慮することが重要です。適切な配置と照明設計を行い、機能性とデザイン性を兼ね備えた快適な住空間を実現しましょう。

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