インテリアコーディネーターの矢内です。
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知らなくても生きていけるけど、知っていると役に立つかもしれない
マニアック情報をお届けしてみようと思います。
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一般的に照明器具の明るさは、数値で表されています。
数値の見方も難しいところですが、数値を見てもそれだけでは不十分。
数値的には同じ明るさの電球なのに、周囲の条件で明るさが変わって感じることがあります。
例えば、壁の色が濃いので、部屋が暗く感じる…など。
「数値」と「人が感じる明るさ」は、別物なのです。
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過ごす場としては、人が感じる明るさ=「明るさ感」が大切になってきます。
「明るさ感」を考える上で、特に気を付けたい2点をお伝えします。
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①内装
床・壁・天井などの広い面積を覆う内装は、明るさ感に強く関わってきます。
「どのくらい光を反射するか」が重要なので、色だけでなく、質感によっても変わります。
例えば、白い壁紙の反射率は75%程度、コンクリートは30%程度、畳は55%程度など。
落ち着くな~と感じる空間は、反射率が低めのもので構成されていたりします。
内装材によって「明るさ感」が変わることは、なんとなく感覚的にもわかりやすいですね。
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②明るさのバランス
周囲の明るさとのバランスは、見落としがちですが、意外と重要なところです。
コントラストとも表現されます。
例えば、普通に明るいと感じる部屋「room1」があったとします。
そこから、とっっても明るい部屋「room2」に移動します。
「まぶしい~!」
そのあと、普通に明るい「room1」に戻ります。
「あれ?暗くない?」
最初は明るいと思ったのに、なぜか暗く感じる。
そんなことが起こります。
部屋でご説明しましたが、これは1部屋の中でも同じことが起こりえます。
周囲とのバランスを考えないと、思ったより明るく感じない、なんてことが起きてしまいますので、要注意です。
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こんなことが起こらないために
その場でどう過ごしたいのか、どう感じたいのか
を考えてみることが大切です。
「明るければ間違いない」という人もいますが、
明るすぎては落ち着く空間はつくれません。
そして、人によって感じ方が違うところが難しいところです。
少し意識しながら生活すると、空間づくりに役立つことがあるかもしれません。
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少しマニアックなお話でした。
興味のある方は、より深いお話で盛り上がれそうなので、thinks高崎にてお声掛けください。
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インテリアコーディネーター 矢内
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「空間・ライフスタイルから考える家づくり」
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