ここ何日か降り続いた雨も上がり、
今日は気持ちの良いほどの秋晴れでしたね。
ただ季節の変わり目で体調も崩しやすいので
皆様、くれぐれもお気を付けください。
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群馬県富岡市
群馬にお住いの方も、
そうではない方でも聞いたことがあるかもしれません。
平成26年の4月に世界遺産にも登録された
富岡製糸場がある場所です。
少し前の話になりますが、
そんな富岡市に出掛けてきました。
目当ては富岡製糸場
ではなく、、、
富岡市の「新庁舎」へ。
2年程前から始まった建設工事ですが、
今年の8月末から全ての業務が新庁舎にて開始されたとのことでしたので
気になって見に行ってきました。
外部の工事はまだ終わっておらず、現在も工事中のことと思います。
こちらの新庁舎の設計は
2020年に行われる東京オリンピックの
新国立競技場コンペにも勝ち抜いた
隈研吾設計事務所の設計です。
ちなみに群馬には高崎市や太田市にも
隈研吾さんの事務所が設計した建物が建てられていますので
建築に興味のある方は調べてみるのも面白いかもしれません。
こちらの新庁舎ですが
内部には「きびそ」と呼ばれる素材が使われています。
皆さんはこの「きびそ」というもの知っていますか?
僕は初めて知りました。。。
この壁に使用されているのが「きびそ」です。
近寄ってみるとこんな感じ。
「きびそ」とは蚕が繭を作る際に吐き出す最初の糸のことだそうです。
硬く太い糸なので繊維として生糸に使われることはほとんどなかったそうですが、
水溶性のたんぱく質が豊富に含まれ保湿力に優れている上に
紫外線吸収力や抗酸化作用があると言われ
スキンケアの成分として利用されているようです。
繭と生糸は日本一
日本で最初の富岡製糸
(群馬県の方ならわかりますかね?)
富岡市という地域の特徴や、製紙場が世界遺産に登録された背景などが
「きびそ」の壁紙を利用しているデザインにも表れていました。
また階段部分のガラスには、透明なガラスに黒い線が入れられているのですが、
少し離れた位置から全体を見るとその理由はすぐに分かります。
黒い壁紙に白いきびそ
透明なガラスに黒い線
二つのデザインが連続して続いているように見える仕掛けになっています。
他にも個人的には案内表示のデザインが好きでした。
書き連ねていくと大分長くなってしまうのでこの辺で。
あ!ちなみにすぐ近くには上州富岡駅もあります。
この建物についてはまた今度機会があれば書きたいと思います。
設計 新井
「空間・ライフスタイルから考える家づくり」
thinks/(株)翼創建
HP http://www.tsubasasouken.co.jp
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