少し前に本屋さんで購入した
「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」
上巻をもう少しで読み終わります。
特別に村上春樹さんが好きというわけでは無いのですが
空いた時間に携帯電話の画面を見る時間を
他の事に費やした方が良いなと
ふと思いまして、
本屋さんに出かけた時に友人がこの本を面白いと言っていた事を
ふと思い出しまして、
手に取り読み始めたのですがとても面白いです。
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文章にも個性というものがあると思っています。
言いまわし方、表現の仕方、言葉の選び方、
読んだだけで、誰が書いたのか分かるような。
住宅にも同じように個性があると思います。
作った人らしさ、住んでいる人らしさ
そういうものが強く感じられる作品が個人的には好きです。
なので、このブログでも
私らしさがほんの少しでも表現できれば良いなと
密かに思いながら更新しています。
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「住宅は芸術である」
ある建築家の方の言葉です。
2ヶ月ほど前に見に行った
日本の家 1945年以降の建築と暮らし
その展示空間にあった言葉。
この言葉が生まれたきっかけには
当時の時代背景が大きく関係しているようなのですが
受け手によってこの意味の解釈は
大きく変わるような言葉だと思いました。
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住宅と一言で言っても本当に様々なものがあります。
これはほんの一例でしかありませんが、
これらの作品には
作り手の方の個性が存分に現れていると感じます。
ちなみに上から2枚目の住宅は
屋根の上にキッチンがあるという
固定概念を見事に壊されるようなものです。
建築に当たり行政からは
危ないから手すりを付けろと言われたらしいのですが、
お施主さんは
「周りの家の屋根には手すりが付いていないのに
どうしてうちだけ付けなければいけないのか」
と反対したらしいです。
建築当時の法律ではそのままでも建てられたのですが
今では法律が改正されてしまったために
このような住宅は日本ではもう作ることが出来ないため
日本で最初で最後の住宅らしいです。
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現在、前橋市でホテルの改修を行っている
藤本壮介さんの最初の住宅作品
T-house
大学を卒業してすぐに
住宅を使っての展覧会が開催されたので
内部を見に行くことが出来た懐かしい作品です。
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気が付けばあっという間に1年が終わります。
T-houseを見に行ったあの日から
もう4年程経ちました。
自分はあの頃より少しは成長しているのかと
ふと考えてみたりもします。
それでも、
今年は見たかった展覧会を
幾つか見ることが出来て、
行きたかった建築にも
幾つか行くことが出来て
満足しております。
そういった様々な事を通じて
私らしいと言われる建物を
作れるようになりたいと思います。
2017年も残り僅かになりましたが
皆様、お身体など崩さぬようお気を付け下さい。
来年も宜しくお願い致します。
設計 新井
「空間・ライフスタイルから考える家づくり」
thinks/(株)翼創建
HP http://www.tsubasasouken.co.jp
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