先日 住宅特集という雑誌の中で
「穴が開くほど見る」
というテーマで二人の建築家の方が
それぞれの選んだ写真について
対談している記事がありました。
その中で建築家の方がアントニン・レーモンドさんの自邸を紹介していました。
もともと東京の笄町に自邸兼事務所という形で建てられたのですが
レーモンドさんが亡くなった後にほとんどの部分が取り壊されてしまいました。
ですが、そんなレーモンドの自邸を模して建てられた住宅を
群馬県高崎市で見ることが出来ます。
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場所は駅前にある高崎美術館の敷地内。
アートの展示と共に住宅の見学も行えます。
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実はこの住宅はレーモンドさんの自邸ではなく、
レーモンドさんと親交のあった井上房一郎さんの自邸です。
足場丸太を使用し、柱や登り梁を挟み込んだ
「鋏状トラス(シザーズトラス)」や
杉板縦板張りの外装、深く突き出た軒、
無地のベニヤ板に真鍮釘打ちの内壁、芯外しの手法による南面の大開口など
いわゆるレーモンドスタイルという特徴がよく現れている住宅。
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住宅特集でも取り上げられていたパティオの部分。
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天気の良い日にはここをダイニングとしていたとされています。
正面に見える庭園を眺めながら食事をする時間は
素晴らしいものだっただろうなと思います。
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こちらの旧井上房一郎邸には
何度か訪れているのですが
その度に住宅の設計の奥深さを感じられて
毎回 感動があります。
今回は春先に見に行ったのですが
夏の庭園の緑が色めいた感じも好きなので
夏にもまた行ってみようと思います。
設計 新井
「空間・ライフスタイルから考える家づくり」
thinks/(株)翼創建
HP http://www.tsubasasouken.co.jp
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